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栃原比比奈個展 

雨降る日|rainy days

 

 

会期:2025年6月12日(木)-7月5日(土)

開館時間:木金土日(月火水休) 13:00-18:00

Exhibition Period: 2025.06.12. to 07.05. 

Hours: 13:00-18:00

Closed on Mondays, Tuesdays, and Wednesdays. 

エステルオカダアートギャラリーでは、2025年6月12日(木)から7月5日(土)まで、栃原比比奈による個展「雨降る日|rainy days」を開催いたします。当ギャラリーにおいて初の個展となる本展では、油絵の新作を中心にご紹介いたします。

近年、益々精力的に制作活動を行う栃原の作品は、作家の身体的な動きが筆致を通じて鑑賞者に強く伝わってくる点が特徴的です。本展の制作に取り掛かっていた間、作家は病の影響から身体に鋭い痛みを抱えていました。より身体を意識せざるを得ない状況下において、人体が描かれた作品が多いことは必然かもしれません。栃原は、絵をどう描くかは人生をどのように生きるかということに繋がる、と言います。人生における様々な葛藤の中で長年作品と真摯に向き合い続けてきた作家の姿勢が生み出す重厚感は、必ずしも重苦しいものではなく、温かさとユーモアが垣間見られ、その美しい色彩と共に鑑賞者を大いに魅了します。

 

『美は行きすぎたり見栄えに固執しすぎる心を踏み越えた先の不完全さにあると思う。雨は美しさとは関係なく淡々と降る。こちらに降らなければどこかに降る。私は絵を描く。描かない時は絵について考える。雨よりは怠けものだ。』

2025年4月 栃原比比奈

 


栃原比比奈|Hiina Tochihara

1977年 東京都港区生まれ横浜育ち
2001年 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業

建築家の父と経営を共にしていた母の趣味で幼少期から頻繁に引っ越しを体験。小学生の頃から周囲と馴染むことが出来ず、父親の影響で絵を習い始めた。以来、絵の中に居場所を見出す。2浪して多摩美術大学で油絵を学んだのち経済的理由から就職。その後20年あまりは不遇の日々を送る。
30代後半は南国に魅せられ、沖縄や九州地方を放浪。燦燦と降り注ぐ太陽の日差し。空の広さ。木の陽気な姿や透き通った海などをモチーフに自分の絵について試行錯誤する時間を過ごした。
転機は2021年。禅の思想に触発され「人生をどのように生きるか」が「絵をどう描くか」に直結していることに気づく。​
2001年に多摩美の油画を卒業後、継続して絵と向き合う中で「歯車がかみ合った」と感じたのは2022年9月のこと。​吹き抜ける風や移ろう時間、記憶の断片を、素早く絵具に乗せて描く。
「速描」に活路を見出して描いた5枚の顔のオイルペインティングが契機となった。
手ごたえを感じて以来、日々新鮮な気持ちで絵と向き合っている。

 

主な展示歴
2025年個展「Chasing Kairos」(アートフェア東京2025/有楽町)
2024年個展「めがみたこと」(BEAK585GALLERY/大阪)
2024年十二景(横浜市民ギャラリーあざみ野/神奈川)
2024年二人展(アートフェア東京2024/有楽町)
2023年個展「鏡のメタファー」(BEAK585GALLERY/大阪)
2023年ドロペイ。展(ターナーギャラリー/東京豊島区)
2010年個展 「栃原比比奈のジキルとハイド二重人格展」(ギャラリー山口/京橋)

受賞歴
2001年 福沢一郎賞

 

 

 

《Lapping waves and the moon》 2024, 116.7 x 90cm, oil on cotton

左上から時計回りに/Clockwise from the upper left:

《Lower body -crazy nerves- 》 2025, 41 x 32cm, oil on jute, 
《Mayim Mayim》 2025, 22 x 27.3cm, oil on cotton, 
《Surfer》 2025, 45.5 x 38cm, oil on canvas, 
《Blotchy light and moon》 2025, 72.7 x 60.6cm, oil on jute

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