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​細井えみか|Emika Hosoi

Pink nose

会期:2025年3月6日(木)-3月23日(日)

開館時間:木金土日(月火水休) 13:00-18:00

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Exhibition Period: 2025.03.06. to 03.23. 

Open on Thursdays, Fridays, Saturdays, and Sundays from 13:00 to 18:00. 

エステルオカダアートギャラリーでは、2025 年 3月 6 日(木)から 3 月 23日(日)ま で、細井えみかによる個展「Pink nose」を開催いたします。

 

細井は、鉄に加え、ファブリックや工業製品など異素材を組み合わせ、日常生活で目にする家具などの立体物に擬態するかのような作品を多く生み出してきました。それらは、鑑賞者に一定の用途やそれに伴う動作を連想させつつも、道具としての従来の役割は剥奪されており、金属と柔らかい素材といった触覚的な刺激も相まって、強く観る者の感覚に訴えかけるものでした。

 

本展のタイトル、Pink noseは、波の音や雨の音など、人に心地よい感覚刺激をもたらすと言われるピンクノイズ(Pink noise)と鼻(nose)をもじったものです。作品で用いられる、精巧に作られた犬の鼻は、一見すると生々しく、見る者に動物の息づかいを感じさせますが、3Dプリンターが生み出したその鼻は、工業製品などの量産された既製品と同様、生き物とは程遠い存在です。

 

細井は制作において、「人が安心するのはどうゆう時なのか」ということにかねてより関心を抱いてきたと言います。細井が多用する鋼材は、インフラや建物など都市における我々の日常には欠かせない素材ですが、それらはあまり意識されることのない裏方的な存在であることが多く、我々に何らかの安心感を与えるのは、例えばソフトな印象の内装や家具であったりします。

我々の知覚の不確かさや覚束なさは、これまでも一貫して細井のテーマとなってきました。また、前後や表裏など、空間において我々が認識する立体物の境界の曖昧さを意識させるかのような作品は、本展においても更なる展開を見せることとなります。是非この機会にご高覧ください。

 

細井えみか | Emika Hosoi

1993年生まれ。2018年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。ボルトナットや取手金具などの既製品をオブジェとしてファブリック素材や鉄、光などと組み合わせた什器や彫刻作品を制作。日常生活における認識の強度を確かめる行為として作品制作を位置付ける。主な展示に、個展「Nailing to the beach」(2024、Esther Okada Art Gallery)、「Study:大阪関⻄国際芸術祭」(2024)などがある。 TBSドラマ「18/40 〜ふたりなら夢も恋も〜」(2023)作品協力。2020年より同大学共通彫塑研究室助教着任。

Webサイト: https://emikahosoi.com/

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© 2016 by Esther Okada Art Gallery, Tokyo

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