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【体を漕ぐ】 2024年、アクリル、キャンバス、910x727mm
きたしまたくや個展
体を漕ぐ
会期:2024年10月31日(木)-11月17日(日)
開館時間:木金土日(月火休) 13:00-18:00
*水曜はご予約のみ(esther@zulaarts.comまでご連絡ください)
オープニングパーティ:11月3日(日) 16:00-18:00
Exhibition Period: 2024.10.31. to 11.17.
Open on Thursdays, Fridays, Saturdays, and Sundays from 13:00 to 18:00.
*Wednesdays by appointment only/ closed on Mondays and Tuesdays.
Opening reception:Nov 3 (Sun) 16:00-18:00
エステルオカダアートギャラリーでは、2024 年 10 月 31 日(木)から 11 月 17日(日)まで、きたしまたくやによる個展「体を漕ぐ」を開催いたします。弊廊では二度目の個展となる本展では、平面作品及び立体作品の新作を発表いたします。
書籍の装画や挿絵などを手掛けながら積極的に制作活動を行うきたしまは、幻想的で物語性を帯びた作品を生み出し続けています。その作品には、無表情にこちらを見つめる複数のキャラクターがモチーフとして登場します。それぞれの表情や属性などは曖昧ながら、彼らは強い存在感を放ち、見る者に愛着を覚えさせます。さらには、平面上におけるキャラクターが立体としても表現されることにより、展示空間にはより強く彼らの気配が漂い、鑑賞者は作品が纏う空気感に自ずと引きこまれます。その高いエンターテイメント性は、多くの来場者を楽しませることでしょう。
きたしまは、作品を制作する際、画面を濃い色で着彩した上から丁寧に色を重ねていくことで、モチーフを取り囲む境界線を浮かび上がらせていくそうです。本来そこには無い境界線を丁寧に炙り出していくかのような独特な描き方には、彼の作品の背景にある表層と境界への関心が垣間見られるような気がします。弊廊における前回の展示「皮膚で踊る波」のテーマは、表面の内側と外側を再構築する、というものでしたが、内外を定める境界の曖昧さへの視点は、今回のテーマである「衣服」や身体にも通じています。新作が並ぶこの機会に、ぜひご高覧ください。
人が湯船に浸かるときの心地良さは皮膚、すなわち人の表面に湯が触れることにより体の形が定まるからという話がある。服を纏うことにも同じ理由が潜む。形を定めるものは何なのか?どこまでが自身と言えるのか?衣服を帆として形の波を捉える。(きたしまたくや)
きたしまたくや | Takuya Kitashima
音楽活動を経て絵を描き始める。柴田元幸・小島敬太 編訳『中国・アメリカ 謎SF』、温又柔『日本語に住みついて』、エマヌエーレ・コッチャ『家の哲学 家空間と幸福』等の装画や挿絵を担当。立体作品も制作し、台湾のUspace Galleryや中国のFir Galleryなど国内外で展示を行う。
Website: http://kitashimatakuya.com
Instagram: @kitashimatakuya